人間の「素」の表情って面白い
女性アイドルたちが韓国で海兵隊員並みの厳しい訓練を受けた、
と聞けば、その素顔を見たくなるものだ。
CSやケーブルテレビの「ファミリー劇場」チャンネルで放送され、
DVDも人気という「AKB48 ネ申テレビ」
「AKB48」のメンバーである10代、20代の彼女たちが様々な体験をさせられる番組(7月10日からシーズン2、金曜夜11時)だ。
「ネ申」は、
「ネット上で『すごい』という意で使われる『神』を
左右に分けた題で、
すごい番組との自負を控えめに表しました」
と佐藤雅之プロデュサーはいう。
これまで「温泉旅館の女将」「保育士」などの体験が指令されたが、
「海兵隊」は中でも過酷だった。
韓国に連れて来られた6人
迷彩服の男たちにバスを止められ、
「団結力を高めるための海兵隊訓練」
という任務を初めて告げられる
「訓練所は企業の研修などにも使われている施設だが、
海兵隊と同水準の厳しさ」(佐藤氏)
鬼軍曹のような教官が、山登りに高所からの降下、
ボート漕ぎなど次々と命じるほか、
食事一つにも規律を求めてくるから息が抜けない
マスカラがはがれたのか黒い涙を流す少女がいれば、
高所恐怖症を乗り越えての降下で自らの成長を実感して
ガッツポーズする少女もいる
佐藤氏がこだわるのは
「地上波にはできないリアルさ」だ。
「訓練が想定以上に厳しすぎて、
教官側に緩めるよう申し入れたほど」という。
地上波でもかつて「電波少年シリーズ」などがあったが、
たしかに最近はこの系統の番組はあまり見ない気がする。
地上波バラエティーで芸人たちが見せる表情が、
半ば演技や約束事の世界と分かったとき、
ぼくたち視聴者はテレビの向こう側と「共犯関係」を
結ぶようになった。
だがこの番組では未知の世界をのぞき見るドキドキ感があり、
不思議で新鮮な感覚である
(朝日新聞フォーカスオン 赤田康和)
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