ぜんぶウソ
日本テレビ系 土曜深夜24:50
奇妙な番組かもしれません。
ドキュメンタリーと思いきや、精密な計算の元に作られた世界でした。
その名も「ぜんぶウソ」という番組です。
携帯のサイトで一夜の宿を求めていた家出少女を好意で自宅に泊めた「米倉徹さん」という男性。

ぜんぶウソ VOL.1 [DVD]
だが、少女の彼氏らも家におしかけ、米倉さんは使い走りをさせられ、最後は追放されて公園で寝ることに―-――-―
「米倉さん」を演じているのは、お笑いコンビ・オードリーの偉そうなほう、春日俊彰
少女や男たちの顔にはボカシ処理がされ、いかにも都市に生きる匿名の人間たちのように見えるが、すべては芝居、「フェイク」です
番組は、今月から日本テレビが毎週土曜日の深夜に放送しています。
企画・演出担当の同局の安島隆さん(36)は
「作りこんだ笑いをやりたいが、コントはセットなどお金がかかる。
一方で、テレビ局は今やコンテンツ制作会社として様々な経路で売り出せる作品を作り出す必要がある。
そんな引き算や足し算で考えた」
と話す。
日本テレビ以外の放送は数局ですが、11月末にはDVDの発売・レンタルも始まります。
虚実の境目の面白さを狙いつつ、作り物であることを示す工夫もしています。
画面の端には「USO」という表示。
途中にコントらしい場面も用意しています。
米倉さんは若者たちに
「面白いことをして」
と要求され、一発芸をやって見せますが、寒い空気に
あるいは米倉さんの隣人が怒鳴り込んでくるのですが、それが春日の相方、若林正恭だったり。
私たちは、テレビというメディアが、ネタと約束事に満ちた世界になっていることを知っています。
そんな真実性っぽい描き方を逆手に、テレビが写す「現実世界」をユーモアたっぷりに表現している番組と言えそうです。